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ストップ高・ストップ安になるまでの注文板を徹底解説!

 

値上がり銘柄を狙う上で一度は経験して見たいのが「ストップ高銘柄」ではないでしょうか?

 

しかし、実際ストップ高になる理由や流れをしっかり理解している人は少なく、流れもつかんでおかないと、いざストップ高銘柄に当たったとしてもオロオロしてしまいます。

 

今回は注文板を見ながら、ストップ高・ストップ安になるまでの流れと、剥がれるまでの流れも解説していきます。

 

値幅制限とは?

証券取引所では、株の売買を安定的かつ確実にするための仕組みを組んでいます。

 

その中の一つに「値幅制限」というものがあります。

 

値幅制限とは「1日で動くことができる値幅の制限」のことで、前日の終値によって決まっています。

 

例えば、前日の終値が350円の銘柄があった時、表からその銘柄は上下に80円の値幅制限があるので、その日のうちに上がることのできる値段は430円、下がることのできる値段は270円となります。

 

430円まで価格が上がって行くとストップ高となり、270円まで価格が下がるとストップ安となります。

 

 

上記の表は覚えなくても大丈夫です。

基本的には「株価によって値幅制限が違うんだなぁ〜」程度の理解で十分です。

 

ストップ高

注文板で見るストップ高までの流れ

ではここでストップ高になるまでの流れを注文板を見ながら解説していきます。

 

例えば下図のような注文板の銘柄があり、その銘柄は前日の終値が100円でした。その日の場中に

「〇〇社が画期的な技術を開発!」

と言った情報が流れ、株価が上がることが確定的になりました。

 

そうするとみんなこう考えます。

喜ぶ人
これは株を何としても手に入れないと!成行買いだ!

 

ここで10000株を成行買いで購入すると、一気に104円まで価格が上がります。

 

するとどんどん成行注文が入ります。

 

あっという間に価格は108円になりました。

 

最終的に成行買いが先行していき、とうとう値幅制限の150円近くまできました。残り30000株の売り注文に対して、50000株の成行買い注文が入ったとすると・・・

 

とうとう株の売り手がいなくなり、150円のストップ高となります。

 

先ほどの5万株のうち3万株は成約したのですが、残りの2万株は未成約の成行買い注文のまま【注文板上部の成行欄】に表示されます。

 

この状態で150円の指値買い注文が入ったとすると、先ほどの成行買い2万株+指値2万5千株=4万5千株の表示となります。

 

ストップ高が剥がれるには?

ストップ高を天井に張り付いた状態のように見えるので、ストップ高でなくなるのを「剥がれる」と言ったりします。

 

では注文板を見ながらストップ高が剥がれる条件と流れを見てみましょう。

 

下図のようなストップ高状態の注文板があった時、「こんな高値になったか売っちゃおうかな」と思った人が成行売り注文を出します。

 

すると売り注文の成行欄に追加されますが、まだストップ高は解除されていません。

 

ストップ高が解除されるには、「売りの注文数」≧「買いの注文数」にならないといけません。

 

ここで、さらに30000株の成行売り注文が入ります。

すると「売りの注文数」≧「買いの注文数」になるので、その瞬間にストップ高が剥がれます。

 

最終的に下図のような形に落ち着きます。

 

このようにしてストップ高が剥がれていきます。

 

ストップ安

注文板で見るストップ安までの流れ

ではここでストップ安になるまでの流れを注文板を見ながら解説していきます。

 

例えば下図のような注文板の銘柄があり、その銘柄は前日の終値が100円でした。その日の場中に

「〇〇社が粉飾決算で捜査に!」

と言った情報が流れ、株価が下がるが確定的になりました。そうするとみんなこう考えます。

 

困っている人
これは株を何としても手放さないと!成行売りだ!

 

ここで10000株を成行買いで購入すると、一気に96円まで価格が下がります。

 

するとどんどん成行注文が入ります。

最終的に成行売りが先行していき、とうとう値幅制限の50円近くまできました。残り45000株の買い注文に対して、50000株の成行買い注文が入ったとすると・・・

 

とうとう株の売り手がいなくなり、50円のストップ安となります。

先ほどの5万株のうち4万5千株は成約したのですが、残りの5千株は未成約の成行売り注文のまま【注文板上部の成行欄】に表示されます。

 

ストップ安が剥がれるには?

では注文板を見ながらストップ安が解除される条件と流れを見てみましょう。

 

下図のようなストップ安状態の注文板があった時、「こんな安値になったから買おうかな!」と思った人が2万株の成行買い注文を出します。

 

すると売り注文の成行欄に追加されますが、まだストップ安は解除されていません。

ストップ安が解除されるには、「売りの注文数」≦「買いの注文数」にならないといけません。

 

ここで、さらに30000株の成行売り注文が入ります。すると「売りの注文数」≦「買いの注文数」になるので、その瞬間にストップ安が剥がれます。

 

最終的に下図のような形に落ち着きます。

 

このようにしてストップ安が剥がれていきます。

 

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