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【四季報の見方】知って得する!財務エリアの解説!

 

この記事ではEエリアの【株式】と【財務】について解説します。

 

E【株式】

【株式】の右隣に記載されている日付時点での発行済株式数を記載しています。(単位は千株)

 

単位は最小売買株数を表示しています。

 

また[ ]で囲われた範囲の意味は以下のようになります。

  • [貸借]・・・貸借銘柄(信用買い・信用売りできる)
  • [優待]・・・優待のある銘柄(巻末に優待一覧あり)
  • [225]・・・日経平均採用銘柄

 

時価総額ではある時点(各号の用語解説欄に記載)における終値に発行済株式数をかけたものです。

 

 

E【財務】

【財務】の項目は会社分析においては非常に重要な項目が目白押しとなっています。

 

しかし、初めて見ると「・・・・なんじゃこりゃ?文字ばっかでよくわからん」となるパターンが多いかと思います。

 

この項目ではその【財務】の中身を見ただけて、会社の財務環境が一発でわかるように順を追って説明したいと思います。

 

まず貸借対照表(バランスシート・BS)を理解しよう

この【財務】を理解する上で、貸借対照表(バランスシートまたはBS)を理解しておく必要があります。

 

貸借対照表とは資産・負債に関わる数値をまとめた表のことを指します。

 

一般的に「資本の部」「負債の部」「資本の部」の3つに分かれていて、大きなポイントとしては【資産=負債+資本】が絶対に成り立つという点です。

 

 

今回、会社で分かりやすく表現すると、

  • 会社は何を所有しているか・・・資産
  • 会社は何を借りているか・・・負債
  • 会社の価値はいくらか・・・資本

の大きく3つの構成で成り立っています。

 

ただこれから説明する四季報に描かれている数値を立ち会わせても資産=負債+資本にはなりません。

 

もし細かい数値を確認したい場合は各会社が出しているIRを見て確認しましょう!

 

E 総資産

会社が何を持っていて、何に投資しているのかの合計値がここには表示されます。

 

会社が事業活動をするときにには、元手が必要になります。

 

それが販売の窓口となる店舗だったり、生産するための工場だったり、単純に材料を買うための現金だったり、資産の形としては様々です。

 

総資産は基本1年以内に現金化できるもの(現金や売掛金、流動資産など)と、現金化に1年以上かかるもの(機械・工場・不動産・固定資産など)の2つに分類されます。

 

総資産は貸借対照表でいうと「資産の部」に対応します。

 

 

E 自己資本

四季報において自己資本は

「株主資本(資本金・資本剰余金・利益剰余金の合計から自己株式を引いたもの)と包括利益累計額の合計」

とあります。

 

若干分かりづらいので簡単に言ってしまうと

  • 株主からもらった資金
  • 事業で出た利益(利益剰余金)
  • +αの資金

の合計で、会社が自由に使いことのできる資金に該当します。

 

上場している会社は株式会社ですので、株主から資金を募って資金調達をすることで事業活動をします。

 

株主からもらった資金と銀行の借入金のお金との違いは、「利息を払う必要がない」かつ「返済義務がない」という点です。

 

ですので貸借対照表でいうと「資本の部」に入ります。

 

 

自己資本が増える2パターン

自己資本を増やす方法は以下の2つがあります。

  1. 純利益を積み上げること
  2. 株主から新たにお金を集めること(増資)

 

①は単純に事業活動を積み重ねていくことで順当に自己資本を増やしていくのに対して、②の増資をすると、株数が増えるので、会社の価値が変化がない場合、1株あたりの株価が下がります。

 

すると既存の株主にとってはたまったものではないです。

 

下でも説明しますが、自己資本比率が高い方が会社として安定しています。

 

しかし、自己資本比率が高い会社には「純利益をしっかり積み重ねてきた会社」「新たな株主を募って、自己資本を増やした会社」の2パターンあります。

 

言うまでもなく後者の会社の場合には注意が必要です。

 

自己資本が減る2パターン

自己資本が減るパターンとしては以下の2つがあります。

  1. 純利益で赤字を出す(一番多いパターン)
  2. 自己株買いをする

 

①はいたって単純で、純利益で赤字の場合は今まで積み上げてきた利益の中から補填する必要があるので自己資本が減ります。

 

②は会社が自社の株を自分で買い取ることで、自己資本に自己株は含まれないために自己資本は減ります。

 

しかし、このパターンは捉え方によっては「もうけた分の利益を配当ではなく、株価の上昇で株主に還元しよう」というパターンと考えることもできるので、自己株買いの意図を業績予想記事などからちゃんと読み解きましょう。

 

E 自己資本比率 ※重要

自己資本比率とは「総資産に占める自己資本の比率」のことを指します。

 

この自己資本比率の増減には十分注意しなければなりません。

 

 

自己資本比率とは単純に言ってしまえば「自由に使える返さなくていいお金の比率はどのくらいなの?」ということです。

 

例えば3人の素敵な男性がいたとします。3人とも「俺、資産は1億円あるんだよね〜」と言っています。しかし、よくよく話を聞いてみると次のことが分かりました。

 

男性Aさん男性Bさん男性Cさん
アパートなど2000万円9000万円1億円
現金など8000万円1000万円0円
借金2000万円9000万円1億2000万円
自己資産比率80%10%????%

 

上のことがわかったら、誰と付き合いたいでしょうか?多分Aさんですよね笑

 

Aさんは2000万円のアパート経営をしていてプラスの収入を得ていますが、いざ「借金を返してください!」と言われたとしても現金が豊富にあるので十分返済可能です。

 

Bさんは1000万円の現金があって、9000万円のアパート経営で大きなプラス収益を生んでいますが、いざ「借金を返してください!」と言われてもアパートはすぐに現金化できないので資金繰りできなければ黒字倒産となってしまいます。

 

Cさんは1億円のアパート運営の利益で月々の借金返済をしているのですが、これもBさんと同じく何かあった時即倒産します。このような状態を債務超過と言います。

 

会社でも同じことが言えて、一般的には自己資本比率が20%以上が望ましいと言われています。

 

単純に高ければ高いほどいいと覚えてください。

 

ただ自己資本でもお伝えしたように、自己資本比率を「増資」によって増やす裏技もありますので、増資していたのであればその理由が正当性のある内容かを検討する必要があります。

 

E 資本金

資本金は株主が払い込んだ資金のうち、会社が「資本金」として”みなした金額”のことを言います。

 

自己資本 ー(利益剰余金+法定準備金)=資本金

 

なので事業が不調の時には資本金を取り崩したりすることがあると資本金は変動します。

 

しかし、基本的には見せ金としての面が強く、「資本金が大きい」=「それだけ大きなお金を株主から集めた」という証明になるので、会社の規模感を示す数値となります。

 

会社分析においては全く考慮しなくていい部分です。

 

E 利益剰余金

会社が生み出した純利益の主な使い道としては

  • 株主に配当として分配
  • 借金の返済
  • 設備投資に回す
  • 内部保留に回す

などなどに使われますが、利益剰余金は「内部保留」に回したものが何年もかけて積み重なったものです。

 

この何年もというのがミソで、10年間かけて積み上げてきた利益剰余金が10億円あったとして、11年目に2億円の損失を出したとしてもこの利益剰余金でまかなえば11年目は10−2=8億円の利益剰余金となります。

 

このように利益剰余金でその会社の歴史が大まかにつかむことができます。

 

E 有利子負債

有利子負債は四季報の定義としては「短期借入金、長期借入金、1年内返済借入金、社債および1年内償還社債の合計」とあります。

 

そこまで難しく考える必要はなく、単純に「利子がついている借金がどれくらいか」と思っておけばいいです。有利子負債は負債の部に入ります。

 

 

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