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【四季報の見方】株主・役員・連結の解説!

この記事ではDエリアの解説をしています。

 

D【株主】

【株主】ではまず最初に(単)2,347名<16.9> という様に表記されます。これはこの株を買っている人数が2016年9月現在2,347名いることを示しています。

 

またその下には、本決算における株主名簿上位10位を示しています。

 

名前の後に持株数と( )内に持株比率が表示されています。上位の株主を見れば、誰がその会社を所有しているかがわかります。

 

ここでトップにいる人の名前と【役員】のトップの名前が一緒の場合、その会社ではワンマンの社長がいることになります。

 

そして外資系や証券管理業務に特化した信託銀行がトップ10にいる場合は気をつけた方がいいです。例えば、

  • ゴールドマンサックス
  • ステート・ストリート・バンク
  • 日本マスタートラスト信託銀行
  • 日本トラスティ・サービス信託銀行
  • 資産管理サービス信託銀行

などです。

 

これらの株主は投資を委託された会社のため、株価の上昇や配当に対して圧力をかけてくる可能性が高く、経営に関してものを言ってくる場合も多いのです。

 

株価の乱高下が多少激しくなりやすくなる傾向があります。

 

しかし、いたからと言って神経質になる必要はなく、比率が高い場合には気をつけるようにしましょう。

 

 

<外国>とは?

<外国>は外国籍の個人、外国の法律によって設立された法人が持つ株式の比率を示しています。

 

日本の株式における外国人投資家の持株比率は3割を超えており、売買代金においては6割を占めていると言われています。

 

ですので、<外国>の数値が増えている会社は、外国人投資家の間で注目されている会社と言えます。

 

外国人投資家が選ぶ基準はそれぞれですが、「①流動性がある」「②ROEが高い」の2点がよく言われています。

 

四季報夏号でしかない特集の一つに「外国人持ち株比率増加率ランキング」という特集があり、そのような特集が組まれるほどに外国人投資家の存在感が年々高まっているので、よくチェックしましょう!

 

<投信>とは?

<投信>は投資信託に食いみこまれている株式の比率を示しています。

 

投資信託も外国人投資かと同じように株価の上下に大きな影響を及ぼします。

 

また、投資信託は投資のプロの世界なので、<投信>の比率が低い会社はプロからするとあまり注目されていない銘柄となります。

 

<浮動株>とは?

<浮動株>は個人投資家が保有している株式の比率のことを言います。

 

簡単に言ってしまうと、一般市場で自由に売り買いできる株式の比率です。

 

<浮動株>の数値が小さいと、株の売買の効果が大きくなるため、一般的には株価の変動が激しくなります。

 

業態によって「何%から小さい」とは言えないため、それぞれの同業種などで比較してみたり、実際の板やチャートで確認したりしましょう。

 

<特定株>とは?

<特定株>は大株主トップ10と役員持株・自己株式の比率を表しています。

 

これらの株は基本的に市場に出回ることなく、各自が持ち続けています。

 

 

D【役員】

【役員】には社長以下の役員の名前が記載されています。

 

特にここでは気にしなくてもいいのですが、社長交代があった際に、【役員】の下に( )で日付が付くことがあります。

 

これは「特に何もなければこの日からこの役員体制でいきます」という表記になります。

 

この表記は社長交代などの重大事項の時のみ付くので、ついていた場合、次の社長はどこ上がりなのかを確認するといいでしょう。

 

 

上記の場合、12月20日の株主総会で決定された場合、このような役員体制になることを示しています。

 

D【連結】

【連結】には最新の連結子会社の情報が載ります。

 

株の世界においては「風が吹けば桶屋が儲かる」ということが起こります。

例えば、ある大企業が革新的な事業を開始し始めると、その関係子会社グループも一緒に株価が上昇する現象があります。

 

この現象を連想買い・連想売りと言います。

 

【連結】では子会社の名前が記載されるので、連想買い・連想売りの一つの材料としてみるといいでしょう。

 

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