この記事では四季報のBエリアの解説をしています。
B【見出し】業績予想記事※重要
四季報において、【見出し】と業績予想記事は一番の売り所です。
本来ならば、その会社にアポを取って、内部の人の話を聞き出して、何をしようとしているのかを自分でしなければならない部分を四季報の担当者がやってくれて、予想までしてくれています。
担当者だから分かる企業の予想なので、しっかりチェックしていきましょう!
【見出し】とは?
【見出し】では、その会社の予想を一言でまとめた言葉が入ります。
原則として今期の予想についての見出しが描かれるが、本決算が近い場合(つまり四季報2集春号)は来期の予想の見出しが描かれます。
- 連続最高益
- 最高益
- 独自増額
- 続伸
- 上振れ
これらの見出しは業績としては今期の予想が明るいですので、銘柄チェックするといいです。
特に「上振れ」は表現としては「悪いところから上に振れた」ということなので、業績改善の見出しでもあります。
ですのでしっかり業績チェックをして大きく改善が見られると株価が上がる可能性が高くなります。
【見出し】ランキングで見る業績トレンド
四季報をめくって2ページ目あたりに「【見出し】ランキングで見る業績トレンド」というものがありますが、要チェックです。
「【見出し】ランキングで見る業績トレンド」とは、全銘柄の見出しにどのような見出しが付いたかを数でランキングをつけており、発売日からの全体的な予想の傾向性(全体的に好調なのか・やや減衰気味なのかetc)を計り取ることができます。
上の図では、2015年2集の過去の見出しランキングが載っています。全体的に良い表現の言葉がとても多く、その時は順調に上がっていたのではないかと推察できますが、15年3集・15年4集と連続最高益の数がガクンと減り、全体的に平坦な表現が多くなりました。では、実際に日経平均株価のチャートと比較してみると・・・
このように、見出しランキングの表現の明るさ(?)と日経平均が合っています。
このようにその時は「もう高値だから下がるだろう」と自分で判断を下すだけでなく、見出しランキングから全体の傾向性を把握することで、今後の流れが見えてきます。
業績予想記事
業績予想記事では、四季報担当者による業績数値の予想などのコメントが書いてあります。
①前期実績と比較した今期予想についてのコメント
②前号に掲載した予想や会社計画と比較した今期予想についてのコメント
(引用:会社四季報)
大きくこの2つのいずれかの視点で書かれています。
B 材料記事
Bエリアの後半では、企業評価の手がかりとなるような材料についてコメントしています。会社の中期的な成長に関するトピックス、会社の抱える課題などに言及しています。
ここに書かれていることは事業の具体的な内容になります。例えば、工場や営業所の新設、新商品の動向などが書かれています。オリンピック関連の受注があったりすると記載され株価が上がったり、その時の話題の単語(AI技術、仮想通貨など)に関わる事業に参入などの材料でも株価が跳ねたりします。
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四季報のエリアをそれぞれまとめた記事があります。こちらからどうぞ。