
これはあなたも疑問に思うところでしょう。
実はお金持ちは「お金の流れ」が違うのです。
一般的にPL・BSシートというのは会社だけの話のように感じるかと思いますが、私たちの生活にも十分に当てはめて考えることができます。
今回は「貧乏人のお金の流れ」「一般人のお金の流れ」「お金持ちのお金の流れ」の3つを分かりやすい図解で詳しく説明していきます。
PLBSシートとは?
まず、PLBSシートとは何かというと、
PLBSとは?
PL = 損益計算書(家計簿・お小遣い帳など)
BS = 貸借対照表(資産や負債の項目をまとめた表)
PLには「収入」と「支出」の2つに分けて、毎月(もしくは四半期・毎年)のキャッシュフロー(余ったお金)がどうなったかを見ることができます。
BSには「資産」と「負債」の2つに分けています。
ここで資産と負債というのには明確な定義をお教えすると、
資産と負債の定義
資産・・・あなたの財布にお金を入れてくれるもの
負債・・・あなたの財布からお金を奪うもの

「資産」はお金を生み出してくれるので、「収入」のお金を増やしてくれます。
「負債」はお金を奪っていくので、「支出」のお金を増やします。
3つのパターンからお金の流れを見る
さて、ここからは「貧乏人」「一般人」「お金持ち」の3つのパターンから、「お金の流れ」がそれぞれどうなっているのかを見ていきましょう。
貧乏人のお金の流れ
貧乏人は自分の時間を使って働き、少ないながらも収入をえます。
そして、日々の生活に必要な支出をするのですが、基本的に収入と同じ額だけ支出しているのでキャッシュフロー(余ったお金)はほとんどないか、時々マイナスになります。
経済的に信用がないために、クレジットカードの契約すらできないので、資産も負債も持つことができません。
貧乏人パターンの特徴
- 収入があっても、お金が余らない
- CFが0円、時にはマイナスになる
- 信用がないので資産も負債もない
- 資産を形成できない
一般人のお金の流れ
一般人の人も自分の時間・能力を提供することで収入を得ます。
会社の信用などを使って、住宅ローンや自動車ローンを組むことができるので「負債」を抱え込んでいます。
すると負債は「あなたの財布からお金を奪うもの」なので、支出のお金が増えます。
もともとは23万円の支出なのに、ローン返済のために7万円が加算されて、毎月の支出が30万円になります。
すると33万円の収入に対して、支出が30万円なのでキャッシュフローは3万円になります。
そして、持ち家や車を「資産」と考えているのですが、実際には資産形成をしていません。
余ったお金(キャッシュフロー)は基本的に貯金に回して、これも「資産」とみなしています。
しかし、貯金は「将来的に何かに使うためのお金」なので、将来的に消費に回ります。
貯金は将来の消費?
驚くかもしれませんが、資産の定義は「あなたの財布にお金を入れてくれるもの」なので、貯金は資産ではありません。
しかも、だいたいが将来に何かに使うために貯めているお金なので、将来的に消費されます。
つまり、資産というものを一切形成していません。
一般人パターンの特徴
- 信用を使ってローンを組んでいる
- ローン返済分が支出を大きくしている
- 収入に対して支出が同じくらいのことが多い
- CFが0円、または時々プラスになる
- 余ったお金は貯金して、後日消費に使ってしまう
- 資産を一切形成していない
お金持ちのお金の流れ

まずお金持ちは働くにしても「好きなこと」をして対価をもらっています。
そして、お金持ちは余分な消費をしないので、支出を低く抑えられ、余るお金(キャッシュフロー)が大きくなります。
次に、お金持ちは資産と負債の両方を所持しています。
負債があるために、計上する上では支出が増えるのですが、資産から出る収入で実質的には負債からの支出をゼロにすることができています。
負債を0にする方法とは?
例えば、5000万円の不動産をローンで購入して、毎月の返済額が10万円だったとします。
その不動産を賃貸に回すことで家賃収入が30万円あったとします。
すると、計算上は返済金10万円は支出なのですが、不動産全体で見ると20万円のプラスになり、実質的に負債の影響をゼロにできます。
お金持ちは余ったお金(キャッシュフロー)を貯めておくことしません。
しかし、消費に使うこともあまりしません。
余ったお金(キャッシュフロー)のほとんどを資産を買うために使います。
ここで言う資産というのは不動産・株式・ビジネス・自己投資などで、基本的に「お金がお金を産んでくれるもの」にお金を使っていきます。
自己投資もとても重要な投資先です。
自分が魅力的で確実な存在になれば、下手な投資案件よりも頼れる相棒になれるからです。
キャッシュフローを資産に投入していくので、資産からの収入(不労所得・家賃収入・権利収入など)がどんどん膨らんでいきます。
すると、資産は「あなたの財布にお金を入れてくれるもの」なので、そのお金が収入に加算されます。
これで労働収入による45万円と不労所得による50万円が合わさって、収入が95万円になりました。
しかし、お金持ちは浪費をすることがあまりないので、支出が大きくなることはありません。
つまり、収入が大きくなった分だけ、キャッシュフローが大きくなります。
すると、資産に回す資金も増えるので、資産形成が指数関数的に早くなっていきます。
一般人パターンの特徴
- 支出が抑えられている
- CFは毎月プラス
- 負債を実質的にゼロにしている
- 余ったお金を資産に使っている
- 資産からの不労所得がある
- お金がお金を生む好循環を生み出している

どうすればお金持ちのお金の流れにできるのか?
ではどうすればお金持ちのお金の流れにすることができるのかをお教えします。
貧乏人パターンの人の改善案
まず貧乏人のお金の流れになっている人ですが、まずはキャッシュフローを毎月プラスに転じるように努力しましょう。
例えば
- 収入を15万円から25万円にするように副業をする
- 支出を15万円から13万円に切り詰めて、投資資金を作る
などキャッシュフローを増やす手立てはいくらでもあります。
一般人パターンの人の改善案
一般人のお金の流れになっている人ですが、キャッシュフローを大きくするための行動をしていきます。
例えば、
- 家計簿をつけて、支出が適切なのものに使われているか確認する
- 負債がどのようなもので、解消できそうなら解消するように行動する
- 浪費している支出を抑える
- 収入が増やせるように副業などを取り入れる
同時進行で、毎月余ったお金(キャッシュフロー)を資産を形成するために使いましょう。

例えば
- 投資とは何かを学ぶためにそこそこ高めの会に学びに行く
- 株や不動産の勉強のためにセミナーや勉強会に参加するためにお金を使う
- 勉強のための書籍代に使う
- 人脈作りのための飲み会に使う
などなど、自分が今後お金を生み出すために必要なことのためにお金を使いましょう。
間違っても「綺麗に着飾った方が印象がよくなってお金がくるかもしれないから服を買おう!」といった、自己投資のように見せた浪費はしないようにしましょう。(ただし、根本的にだらしない服しかないならば、自分のためにも使うのもありです)
しっかりと資産の定義である「あなたの財布にお金を入れてくれるもの」にお金を使っていきましょう。
最初は不労所得という形で収入が増えなくても大丈夫です。
資産にとにかくお金を投げ続けることで、だんだんと資産のエリアに資産が積み重なっていき、どこかしらのタイミングで収入に変化していきます。
そしたら、増えた収入をさらに資産に回すようにするという好循環を維持し続けることで、「お金持ちのお金の流れ」を再現することができます。