数多くの人が株を売買していて、しのぎを削っていますが、注文板ではその売買の一端を垣間見ることができます。
成行注文・指値注文・逆指値注文などなど注文をする前に必ずと言っていいほど注文板を見なくてはいけません。
今回は注文板の見方を解説していきます。
株の売買の基本はマッチング
まず、株の売買の基本はマッチングするかどうかです。
ある株を持っている人が「1株100円で売るよ!」と言っていて、その株をほしい人が「1株100円なら買うよ!」と言い、マッチングが起こった時に売買が成立します。
では、株を持っている人が「1株110円で売りたい!」と言っていて、買いたい人が「1株90円で買いたい!」と言っている場合、売買不成立となります。
しかし、それでは話が終わってしまうので、株の取引ではそれぞれの要望を満たすために「指値」という方法があり、注文板で確認することができます。
注文板の見方
注文板は上図の様に3つの列からできています。
真ん中は「気配値」です。その銘柄の値段帯を示しています。
左側が「売数量」を示していて、株を売りたい人たちが集まっていると思ってください。
右側が「買数量」を示していて、株を買いたい人たちが集まっています。
注文板ができるまでを解説
ではここで注文板ができる流れを追って見ましょう。すると何が起きているかわかりやすいかと思います。
まず空っぽの注文板があります。
ここに、「1000株を100円で売りたい人」と「2000株を99円で飼いたい人」が指値注文すると、それぞれの値段帯に予約されます。
次に「3000株を101円で売りたい人」と「3000株を98円で買いたい人」が指値注文すると、またそれぞれの値段帯に予約されます。
市場には多くの人がいるので、時には「1000株を102円で売りたい人」と「3000株を102円で売りたい人」が重なって、合計4000株になる場合もあります。
同じ様にどんどん予約されていきます。
今回は分かりやすく順番に入れていますが、絶えず注文が入ったり取り消されたりしていて、数値は変化していきます。
そして「OVER」と「UNDER」は何かというと、今回の場合
「OVER=105円以上に範囲に予約された株数の合計」
「UNDER=94円以下の範囲に予約された株数の合計」
を示しています。
この様にして注文板が完成しています。
この予約に対して成行注文が入ることで予約した順で売買が成立していくことになります。
詳しい成行注文と指値の解説は以下のリンクからご覧ください。