スプレッドとは?
スプレッド(Spread)とは「幅・広さ」といった意味がありますが、FXにおけるスプレッドとは「売値」と「買値」の差のことをいいます。
例えばあるFX会社がドル円に対して「スプレッド1.0銭」と設定していた場合、1ドル=100円の時
「買値」は100.0050円
「売値」は 99.9950円
となり、「売値」と「買値」の差が1銭になるように100円から上下に価格がズレて設定されます。
1銭って何円?
1銭というのはあまり使わないのでイメージしづらいですが、1銭 = 0.01円です。
このようにメインの通貨単位とは別の通貨単位を「補助単位」と言います。
他にも、セント(=0.01ドル)、1ペンス(=0.01ポンド)などもあります。
スプレッドは隠れた手数料
FX会社では「売買手数料無料!」と謳っているところがほとんどですが、実はスプレッドは「隠れた手数料」なのです。
例えば1ドル=100円の時に100万円分の通貨を買い、1ドル=105円になった時に決済をするパターンを「スプレッドなし」と「スプレッド1銭」で見てみましょう。
スプレッドなしの場合
「スプレッドなし」では1ドル=100円の時に100万円分の通貨なので1万ドルを購入します。
そして、1ドル=105円の時に決済すると105万円になるので、売買差益は+50,000円になります。
スプレッド1.0銭の場合
「スプレッド1.0銭」では100万円分を1ドル=100.0050円で買わなくてはいけないので、9999.50ドルを購入することになります。
そして売る時には1ドル=104.9950円で決済しなければいけないので、1,049,897円になり、売買差益は+49,897円になります。
「スプレッドなし」と「スプレッド1.0銭」を比較してもらうと、103円の差があります。
この103円が手数料(=FX会社の利益)になります。
売買を開始する瞬間からトレーダーに不利な状態で始まっていることを理解しておきましょう!
簡単な手数料の算出方法
ここでどれだけ手数料がかかっているのを算出する方法をお教えします。
式はいたって簡単で
スプレッド×取引通貨数=手数料
で求めることができます。
例えば、スプレッド1.0銭で1万通貨を取引した時かかる手数料は100円になります。
会社によってスプレッドが違う
会社によってスプレッドの幅は大きく違います。企業努力や顧客数によって違いが出てきます。
しかし、このスプレッドの違いというのがFX会社を選ぶ上で重要な要素になっています。
例えばあなたが1ヶ月で合計100万通貨の取引をしていたとします。
1日約3万通貨の取引で達成してしまいますし、レバレッジを効かせている場合はさらに簡単に達成可能です。
そこでA社のスプレッドは2.0銭、B社のスプレッドは0.2銭だとすると
- A社:2.0銭×100万通貨=2万円
- B社:0.2銭×100万通貨=2000円
A社の1ヶ月の手数料は2万円、一方B社の1ヶ月の手数料は2000円となり、手数料に大きな違いが生じてしまっています。
なのでしっかりスプレッドも考えて証券会社選びをしなければいけません。